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子ども教育より、親教育

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一般的な親は、子どもを育てる上で、子どもの教育法に多くの関心を示します。知育DVDを見せたり、知育ブロックで遊ばせたり…。
しかし、そういった子ども教育より、親を教育した方が子どもによい影響を与える(IQは高くなり、友好的になり、幸福感を高める)ようです。

子どもの幸福感を高めIQを高め、成人後の収入を上げるような子育てをする親(いわゆる”よい親”)と、そうでない親(いわゆる”よくない親”)の子どもへの接し方を見てみましょう。

  • よくない親は、叩いて叱る傾向にあり、叩くしつけで育った子どもは、暴力をふるうようになりがちで、避妊せずに強制的な性行為をするようになりがち。
  • よい親は、言葉で「何がどうして悪いのか」を説明する傾向にあり、子どもがそれでも聞かないときは、叩くオシオキはせずに子どもを一人だけで閉じ込めるオシオキをする。

 

  • よくない親は、子どもができないときに、全部親がやってしまう傾向にあり、子どもは自立ができなくなりがち
  • よい親は、子どもができなそうなところだけ、説明しながらやってあげ、最後は子どもに完成させるように促す。

 

  • よくない親は、子どもができない時にイライラした様子を子どもに見せがちで、子どもは難しいことを頑張ってやることが嫌いになりがち。
  • よい親は、子どもができない時でも安寧の表情で見守る。

 

  • よくない親は、子どもに説明するときに言葉が少なくなりがちで、その子どもも説明が下手になりがち。
  • よい親は、子どもの理解度の成長に合わせて、順序立てて説明する。

 

  • よくない親は、テレビを見させたり、ゲームをさせたりして子どもと接する時間が少なくなりがちで、子どもは人と接するのが苦手になりがち。
  • よい親は、絵本を読んであげたり、一緒にゲームをしたりして子どもと接することが多い。

 

  • よくない親は、子どもの質問にあいまいに答えたり、ふざけて違うことを教えたり、質問されることを嫌ったりしがちで、子どもは学校で分からないことがあっても先生に質問しなくなりがち。(「どうせ大人はちゃんと答えてくれない」と思いがち)
  • よい親は、子どもの質問に対し、時には「○○はなんでだと思う?」と考えさせたり、ヒントを与えたり、分かりやすく伝えるようによく考える。

 

  • よくない親は、機嫌の悪いときは叱り、機嫌の良いときは叱らなかったり、一貫性がないことが多く、子どもは悪いことをした時の罪悪感を感じにくくなりがち。
  • よい親は、「やってはいけないこと」に一貫性がある。

 

  • よくない親は、子どもの前で、子どもに影響を及ぼす人の悪口を言う。「あの担任の先生はダメねー!」と教師の悪口を言ったり、母親が父親の悪口を言ったりする。(子どもは意外と聞いてます)子どもは大人をバカにするようになり、大人から学ぼうとしなくなりがち。
  • よい親は、誰かの教育が子どもに良くないと感じた時は、子どもの前では言わず、子どもには分からないように気を配りながら、直接本人に話をする。(子どもが寝てから、「あなたのそれは良くないと思うわ」と話す。など)

 

ざっとこんな感じです。(他にも「”褒めて伸ばせ”のはき違い」「叱り方の誤り」などもありますが、それについては別の記事で)

これらは世界各地の数多くの研究により確認されたことなので、信憑性が高いです。

そして、海外では上記のことなどを親に指導する試みがあり、その後の子どもの成績や、成人してからの収入、幸福度を高めることがわかりました。

とてもよいな~と思ったのが、乳幼児健診の時に、小児科にて親子教育をするという試みです[Research demonstrates that education programs can increase parent-child
interactions
, Education programs could increase parent-child interactions in at-risk families]。

乳幼児健診なら、子どもが就学する前に何度もありますし、必ず親と一緒だから、わざわざ親教育に出向かせるより良いように思います。

(改めて「○月○日に親教育の講習を行います」とかしても、よくない親ほど、そういったものに参加しませんから)

教育法については、日本でもさまざまな議論がなされていますが、親教育に関してはまだあまり耳にすることがありません。

学校のカリキュラムをいじくるより、よっぽど効果がありそうに思います。日本でも実施されればよいのに。

 

※この記事は、
『IQは大きく変化することが判明、IQを高める要因とは?』
『「あなたの知能はすごい!」的な褒め方はダメ』
『子ども教育より、親教育』の一連の記事です。

 

※しつけについてはこちらも。
『効果的なしつけとは?(1/2)〜条件反射』
『効果的なしつけとは?(2/2)〜天の眼効果』

 

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“子ども教育より、親教育” への 2 件のフィードバック

  1. なんとなく、理解してはいるけど常に良い親としての行動を取り続けるのは難しいよね〜

    一緒に遊んだり、ゲームしたりは得意だけど一貫性を持って叱るのは苦手

    明日は休みだし、夜更かしもいいかなぁ、一緒に遊んじゃえって、して奥さんに怒られてるよ

  2. うちもまだまだです。
    叱りすぎて、奥さんに「ちょっとかわいそうだよ」と言われることも。
    叱るのは本当に難しい!

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