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成功者の理論が“正しい”と感じてしまう心理とは?

photo by Oscar Rethwill

 

この記事は『理想のフォームなど存在しない?~個人差とは何か?』のつづきです。

 

世の中に「正しい理論」として広まりやすい理論は、どんな理論だと思いますか?

心理学的には、答えは主に2つです。

1つはそれが成功者(勝者)の理論であること。もう1つは、単純明快な(分かりやすい)理論であることです。
(これはスポーツでも、その他さまざまな分野でも同様です)

今回の記事では、1つめの【成功者の理論が広まりやすい】ということについて、進化心理学的に説明していきます。(※かなりマニアックです。)

 

人は基本的に、成功者の真似をしたくなるようです。

なぜかと言うと、そういう風に遺伝子に組み込まれているからです。

 

クモは食べ物を得るためにクモの巣をはります。
その技術は遺伝子に組み込まれていて、生き残って子孫を残すために、誰に教わることなく身に着けて生まれてきます。

それと同じように、ヒトの遺伝子には、成功者の真似をしたくなるような心理が組み込まれていると言ってもよいでしょう。

 

ヒトほど、さまざまな環境で生き残っていける動物はいません。その最大の理由は、大きな脳を持ち、「学ぶ」ことができるからです。

とはいえ、食べ物を得る方法や、身を守る術などを、全て自分で試行錯誤して学んでいくのでは時間がかかり過ぎて非効率的です。

なので、「真似る」という方法をとります。

しかし、だれかれ構わず真似していたのでは、下手くそな人もいるし、全部試すにはやはり時間がかかってしまいます。

つまり、もっとも効率的にさまざまな事を学ぶには、成功者の真似をするのが一番なのです。

 

「そんなの当たり前でしょ」と思われるかもしれませんが、上記のような効率的な学習の過程を考察せずに「当たり前だ」と感じる心理こそ、それが無意識レベルから沸き起こっている証拠でもあるのです。

 

そしてここからがポイントです。

 

先に説明した通り、人の脳は何かを学ぶ上で、時間のかかる非効率的なことはしないようにできています。無意識的に。

成功者の理論を、他の人の理論と比較して考察して…、なんて時間のかかることは(ほとんど)しないのです。

そのため、成功者の理論は無条件で正しいと感じるのです。

それが、進化によって身に着けた心理です。

 

スポーツで県8位の人の理論より、全国8位の人の理論の方が正しいと感じます。その理論のメカニズムや科学的な理屈は考慮することもなく、そう感じるのです。

この、遺伝子によって組み込まれた【成功者を真似る】という欲求は、大抵の場合は上手く機能します。

ですが、スポーツにおいてはどうでしょうか。
“個人差”の記事で説明した通り、その成功者と骨格筋が大きく違っていた場合、あなた個人にとっては“誤った理論”になってしまう可能性があるのです。

 

例え、成功者の、すばらしい人物の理論だとしても、一度立ち止まって、「これは自分に合うのか?」と問うことも必要かもしれません。

 

さて次回は、世の中に「正しい理論」として広まりやすい2つ目の要素、「分かりやすい理論が広まりやすい」ということについて説明していきます。

 

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