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笑えばいい~無意識の共感

Look At That Smile

Smile

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If you don't have a smile, I'll give you one of mine!

 

上の写真を見たあなたは、今、笑っているのではないでしょうか?

 

1990年、スウェーデンの心理学者オエルフ・ディンベルグの興味深い研究を紹介します。

まず被験者の顔に小さな電極を付け、ごくわずかな筋肉の動き(表情の変化)でも検知できるようにした。その状態で、画面に写し出された「怒った顔」や「嬉しそうな顔」を見せた。すると被験者は、 「怒った顔」を見ると顔をしかめ、 「嬉しそうな顔」を見ると口の両脇を上げた(つまり笑った)のだ。

さらにこの研究の素晴らしい点は、サブリミナルを用いて、意識的に知覚できないほど短い間だけ画面に写真を写し出しても、同じ結果が得られたことです。

つまり、そのようなサブリミナルな提示の後で、被験者は何が見えたか訊かれても答えられないのに、「怒った顔」や「嬉しそうな顔」を真似していたのです。(これは、『「がんばれ!」という言葉の力』にて紹介したものと同様の効果です)。

そしてそれは、”身体”のみならず”心”にまで及びます。

画面を見た後の報告では、 嬉しそうな顔を見た被験者は、怒った顔を見せたられた被験者より気分が良かったのです。(『好き嫌いは身体反応によって作られる』参照)

もう一度言いますが、 どちらのグループも、自分が何を目にしたのか全く知らなかったにも関わらず、です。

ヒトは無意識に、共感・共鳴するようにできているのです。

そして、被験者に会話をさせて行った実験では、表情のみならず、 相手の声のトーン、口調や仕草により、
怒り、悲しみ、不安、恐れ、嫉妬、歓喜、憂い、自信…等々、 かなり細かい情動まで無意識の共感が及ぶことが分かっています。

つまり、笑顔でいれば、まわりの人たちも笑顔になるということです。

 

さらに、笑顔の効果はそれだけではとどまりません。

 次のリストを見て下さい。

「おいしい 失敗 親切 ほめる 負ける 暗闇 違和感 遊園地…」

被験者は上記のリストを見せられ、これらの単語が「楽しい」と「悲しい」のどちらの感情に属するかを分類してもらう、という研究です。

被験者に、歯で箸を横にくわえさせた(強制的に『笑顔』に似た表情を作らせた)上で分類してもらうと、
楽しい単語を「楽しい単語だ」と判断するまでの時間が、悲しい単語を「悲しい単語だ」と判断する時間よりも短くなることがわかったのです。(Havas, DA, Glenberg, AM, Rinck, M, Emotion simulation during language comprehension, Psychon Bull Rev, 14:436-441, 2007.)

つまりこれは、「笑顔には、楽しい事柄を見出す能力を高める効果がある」ということを意味します。

 

笑っていれば、笑顔を作るという身体活動により、心も引きずられて気分がよくなります。

そしてその笑顔は、周りの人に(通りすがりの赤の他人にすら!)伝わっていきます。

さらに、あなたの笑顔が、日常の中から楽しいことをたくさん見つけさせてくれることでしょう。

笑顔は、巡り巡ってあなたを笑顔にし、幸せな気持ちにしてくれるのです。

 

つらい時ほど、笑いましょう。

 

→次の記事『自己正当化する心理~認知的不協和理論』

→前の記事『「がんばれ!」という言葉の力』

 

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“笑えばいい~無意識の共感” への2件のフィードバック

  1. 俺は人の笑顔の写真を取るのが大好き。結婚式の写真は良く撮るけど、変な格好でカメラ構えたり、やたら前に出たりするのも笑顔を引き出すためのテクニック。

    笑顔の写真にはチカラがあるよ。

    ホントに素敵。

    1. ほんとにいいですよね。

      このサイトに利用する画像を探す作業も、いつになく気分が良かったです。

      院長の結婚式写真もさいこーですよね。うちの結婚式でも撮ってもらいたかったな(笑)

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