一連記事
『子どもに身につけさせたいこと第一位、強い意志力』
『“意志力”とは何か?〜マシュマロ・テスト〜』
『意志力は筋力みたいなもの?』つづきです。
※今回の記事は、僕の個人的な見解が多く含まれています。
前回、意志力は筋力みたいなものだと説明しました。
筋力の特徴としては、以下のようなものがあります。
- たくさん筋力を使えば、その直後は疲労して弱くなる。
- 疲労した筋力は、よい食事とよい睡眠(休息)で回復する。
- 筋トレを長期間継続すれば、筋力は強くなっていく。
- 筋力をあまり使わずに生活していれば、筋力は弱くなっていく。
- 筋力には、持って生まれた個人差もある。
意志力も、上記と同じことが言えます。
前回記事では、意志力を消耗した直後は、意志力が弱くなることを詳しく説明しましたが(上の1番の項目)、他の項目でも筋力と同じような特徴があるのです。
そして今回、ピックアップして説明するのは、4番の「筋力を使わずに生活していれば弱くなっていく。」という項目についてです。
意志力も、あまり使わずに生活していると、弱くなっていくようなのです。
「意志力を使わない」ということは、簡単にいうと、「我慢しない」とか「楽をしている」ということです。
科学の発展によって、日本の暮らしは、とても便利な暮らしになったと思います。
その“便利さ”が、我慢する頻度を減らしている気がするのです。
例えば夜中に、「家には食べるもの無いけど、ちょっと小腹が空いたな」と思ったとき、すぐ近くにコンビニがあるのと、無いのとでは、行動が違ってくると思います。その空腹を我慢するのか、我慢しないでコンビニにカップラーメンでも買いに行くのか。
コンビニやスマホもそうですし、冷暖房機、洗濯機、掃除機なんかもそうです。
高性能になればなるほど、暑さや寒さ、空腹などの我慢も減り、
人のやることは簡単になり、「時間を作って、めんどくさいことをやる」といった意志力をあまり使わなくてもすみます。
何かを調べるにしても、スマホで簡単に調べられますし、買い物に行かなくたってスマホで買い物までできます。
ガールフレンドと連絡を取るにしても、家に電話をかけて「親が出たらどうしよう…」といった緊張感を感じることなく、LINEで直接連絡できます。
また、学校生活においても、昔と比べると緩いというか、優しいというか、規律的なルールが緩和されているように感じます。
そんなこんなで、僕が子どもの時と比べても(もっと以前から比較すればもっと)、挙げればキリがないほど、日常生活の中で我慢することが減っている気がするのです。
「我慢することが減るほど、楽ができるほど、意志力は弱る」というのですから、現代社会では意志力が弱まってしまうのではないか?と、僕は思うのです。
意志力が弱くなると、
一つのことを(仕事でも、趣味でも、人間関係でも)我慢強く継続することができなくなり、
少しでも辛いことや難しいことからは逃げるようになり、
打たれ弱くなり、
キレやすくなり、
とにかく、我慢ができなくなるのです。
自分の子どもが、そんな大人になってもいいと思う親はいないと思います。もちろん、僕もそうです。
だからうちには、意志力を鍛えるために規律を設けることにしました。
何があっても守らなければならない、“きまり”です。
というわけで次回は、意志力を鍛える方法について掘り下げていきます。
※主な参考文献→『WILLPOWER 意志力の科学』
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