円馬(えんば)というのは、器械体操の鞍馬(あんば)の練習をする器具です。
僕らは中学生時代、その形状から『キノコ』と呼んでいました。
円馬は、ちゃんとしたモノを購入すると13〜14万円もする代物なのですが、
地元の中学校にあった円馬(僕が中学生の頃に体操部で使っていたキノコ)を破棄するというので、
「捨てるなんてもったいない!」ともらってきました。
だいぶ年季が入っています。
僕が中学生の頃は、もっと頭の部分が盛り上がりっていたのですが、上に荷物が積まれていたせいか、ほぼぺっちゃんこになっていました。
これだと、初心者が練習するには難しく、失敗すると縁に太ももを擦ってしまうので、痛いのです。
ずっと練習していると、ズボンに穴が空くくらいです。
しかも、穴空き部分を止めてあるガムテープも劣化し、練習しているうちに手がべったべったになります。これが不快!
そこで、自分で修繕することにしました。
完成してみたら、思っていた以上に上手くできましたので、円馬の作り方を大公開します!
(ニーズはほぼ無いでしょうが)
まず、iPadで設計図を描きました。
おおよそで作り、作っていく仮定で修正していくことにしました。
そして材料を検討し、購入しました。
・上から張るビニールレザーを1m(下画像クリックで商品ページへ)
これが安くて質感も良く、良い買い物でした!
・ビニールレザーを止めるためのビョウ(太鼓鋲)を60個(下画像クリックで商品ページへ)
設計図の数字通り、ジョイントマットを一枚ずつ円形にカットしていきます。
どうやって円を描くか試行錯誤した結果、厚紙を使うことにしました。
厚紙を適当な長さにカットして、支点となる部分と、描く半径の部分にガビョウで穴を開けました。
見えにくいですが、支点から30cm、29.9cm、29.7cm、29.4cm…と、穴を開けてあります。
そして支点をガビョウで止め、ボールペンで円を描きます。
大きな円をキレイに書きたい人には、この方法おすすめです。
そして、線にそってカッターでカットしていきます。(残った切れ端で遊ぶ次男)
カットしたジョイントマット14枚を、両面テープで貼りながら重ね、階段状になっている部分をカッターで削ぎ落とし、できるだけ丸くします。これで土台はできました。
もらってきた円馬の革と、中のクッションやワタを剥ぎとります。
そしてジョイントマットで作った土台を乗せ、さらにその上に綿花(めんか。骨折の固定具などに使うワタ)を敷きました。
その上から、ビニールレザーをびっちり引っ張りながら太鼓鋲で止め、完成です。
横から見ると、だいぶキノコっぽくなりました。
子どもたちも、「すげー!きれいなキノコになってるー!」と大喜び。
さっそく練習しました。
今まで何ヶ月も、1周しか回れなかった長男ですが、数日で2周半回れるようになりました。
手間はかかりましたが、円馬購入代(13万円)が浮き、さらに子どもたちに「自分で作れるんだ!」と感じてもらえたのも良かったです。
やればできるものですね!
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円馬、再生してくれてありがとう。
今度は中学校の円馬で周すところを見せてもらいます。でも「中学校のだとできない」とか言うと、「どんな円馬でもできるのが体操選手!」と厳しく言ってしまうかも‥。
こちらこそありがとう。大切に使います。
2周まわれるのもたまにで、まだまだです。
もし周れなくても「この円馬でも必ずできるよ!」と前向きな叱咤激励をお願いします!
すばらしいです!
自作で円馬が作れないかと考えていたので参考にさせていただきます
ありがとうございます
コメントに気づかず、返信が遅れて申し訳ありませんでした。
ぜひ素敵な円馬を作ってください!
息子が体操を習っているのですが、円馬が少し苦手でした。
家でも練習したいとのことなのですが、販売品は十数万円するので悩んでいました。
これ見て自作する気になり、実際に作ってみて凄く喜んで使ってくれています。
ありがとうございました!