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僕は、ダイエットをするためには、ある程度の知識があった方が、よい結果が出やすいと考えています。
そのため、まず理論的なことを説明し、最後に「こうするといいですよ」という方法論について説明していきます。
より理解を深めて、効果的なダイエットができるよう、めんどくさくても読んでみてほしいです。
さて、
ダイエットをするにあたって、よく使われるのが摂取カロリーと消費カロリーの計算です。
「食べたもの(摂取カロリー)より、消費するエネルギー(消費カロリー)の方が大きければ、痩せる」という理屈です。
とっても分かりやすくて、説得力があるようですが、僕はこれには少し疑問を抱いています。
なぜなら、動物の身体は、そんなに単純にはできていないからです。
例えばもし、摂取カロリーと消費カロリーの差異で体重が変化するのなら、毎日体重が変動しなければおかしいです。
しかし、実際は(多くの場合は)、多少摂取カロリーが増えても、減っても、日々の体重はさほど変化しないのです。
ケニアのランナーは、摂取カロリーより、トレーニングによる消費カロリーの方がかなり多いにも関わらず、「どんどん痩せていく」なんてことにはなっていません。
また、ものすごい大食いなのに太らないという人も、けっこう多いです。
そういった例からも、摂取カロリーと消費カロリーの差異だけでは、太るか痩せるかは判断できないのです。
過去記事の、回転寿司の例でも示した通り、
回ってくる食品を取り込むか否かは、回ってくる量に比例するわけではなく、取込む側のさじ加減によるのです。
たくさん食べても、吸収して蓄えようとしなければ、痩せていくでしょうし、
ちょっとしか食べなくても、全てを吸収して蓄えようとするならば、太っていく可能性があるのです。
その、「どれだけ吸収して蓄えるか」を担っているのが、主にインスリンというホルモンです。
というわけで、記事タイトルの「ダイエットにカロリー計算は必要か?」の答えは、「あんまり必要ない」です。
ある程度はカロリーのことも考える必要がありますが、それ以上に、ホルモンのことを考える方がよいと、僕は考えています。
次回は、そのインスリンというホルモンについて説明していきます。
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