photo by Phil Roeder
俯瞰することができれば、自分の思考や行動を変えていくことも比較的容易になります。
今回の記事では、俯瞰することを意識しつつ、どんな風に思考や行動を変えていけばよいのか?という話をします。
人生で成功するには、チャレンジする回数を増やすことだと説明しましたが、それに加え、小さな成功体験をたくさん持っているかどうかが重要だという調査報告もあります。
ちなみにこの成功体験というのは、何も「大勢の人たちより抜きん出て成功した」みたいな大それたものでなくてもよいのです。
例えば、
「普段は読まないような難しい本を買って、最後まで読めた」
「好きな曲をピアノで弾きたくて、練習して弾けるようになった」
「チャーハンを美味しく作りたくて、色々チャレンジして美味しいチャーハンが完成した」など、
そんな些細なことでもよいのだそうです。
または、
「やめたいことをやめられた」
「無駄なものを捨てることができた」というのも、それで気分が良くなるなら、成功体験です。
そういったことを積み重ねれば、「成功する(成し遂げる)ためのプロセス」を学ぶことができ、新たなことに挑戦しやすくなるし、成功もしやすくなるのです。
そして、小さな成功体験が増えていくと、その成功体験が思いもよらない形でリンクして、さらなる成功を生み出すというのです。
これは、成功者の多くが実感していることのようで、一見無関係のことでも、それらがリンクしていき、大きな成功に結びつくのだそうです。
例えば、新たに何かをしたいとして、
読んだ本の内容からヒントを得たりだとか、
ピアノで練習した時に学んだ、継続的な取り組みだとか、
チャーハンの作り方で学んだ、多くの人の知恵を参考にすることだとか、
やめたいことをやめた時に学んだ、効率的な損切りだとか、
そういったこと全てが活きてくるわけです。
すると、成功体験が多いほど、新しいことにチャレンジするハードルが下がります。
そして、ちょっとした壁があっても、それは通過点に過ぎないと思えるようになってくるのです。
一方、成功体験が少なく、さらに認知の歪みによって失敗が増幅されて感じているほど、チャレンジするハードルは上がってしまいます。
実際に取り組んだ時も、ちょっとした壁があったら「やっぱり無理」となって途中でやめてしまう。
本当は、ハードルの高さは同じなのに。
もう一度書きますが、
成功体験が多く、自分の経験を前向きに捉えられる人ほど、新たなことへチャレンジするハードルが低く感じます。
そして、成功体験が少なく、自分の経験を後ろ向きに捉えてしまう人ほど、ハードルが高いと感じてしまうのです。
ハードルが高くなるのではありません。
ハードルは同じ高さなのに、高いと感じてしまうのです。
本当は、それを成し遂げられるかの能力差は、さほどないのだそうです。
大事なのは経験(小さな成功体験の積み重ね)と、その経験の捉え方であって、
それが、チャレンジしたことを成し遂げるまで続けられるかどうかを左右するのです。
なんだか、こんな記事を書いていたら、僕自身が何かをやりたくなりまして、
先日から、各社テーピング商品の比較研究を始めました。成し遂げるまで頑張ります。
さて、心理について書くのは、ここで一端終わりとします。
次回は、ちょっと本業っぽく、自分でマッサージやストレッチをするときの注意点などを説明していきます。