前回の続きです。
前回は、バク宙(ジャンプ)における足の使い方を分析しました。
今回は、ジャンプにおける腕の使い方です。
前回と今回のを合わせれば、「より高くジャンプするためには何が必要なのか?」が分かると思います。
これは筋力をつけること以上に重要なことですので、ぜひ理解しておきたいところです。
ではまた動画をご覧ください↓
今回もポイントは2つです。
①腕を前〜上に引き上げるために、しっかりと後ろにも振る
②前後の腕振りにタイミングを合わせて、肩を上下上へと動かす
特に②の方が重要ですので、それについて補足説明していきます。
ジャンプ動作の腕振りを3つに分けると、
⑴腕を後ろへ振った時、肩(肩甲骨)も目一杯まで上に持ち上げ、
⑵腕が真下を通過する時に、肩も目一杯まで下に降ろし(ここがとても重要!)、
⑶腕を上に引き上げる時に、肩も目一杯まで上に引き上げる。
という感じになります。
この⑵がとても重要です!
上に持ち上げた肩を、一気に下に降ろすと、足にズシッと衝撃が加わるのが分かります。
この上から地面へ叩き付けるような衝撃が、上への反発力(ジャンプ力)に繋がるのです。
これは、前回の動画で「ボールを高く弾ませるためには、強く地面に叩き付ける必要がある」と説明したのと同じです。
「バク宙には腕の引き上げが大切!」とは、よく言われることですが、上に引き上げるにはまず、下へしっかりと落とすことが大切なのです。
下へ落としてこその“引き上げ”です。
また、下へ落とした肩を、素早く上へと切り返すのも重要です。
上へ上げておいて、→下→上を一瞬で行う感じです(ここがゆるいと、全く効果がありません)。
この腕、というか肩の使い方は、ランニングや幅跳び、高飛びなどの陸上競技でもとても重要です。
この肩の使い方を指導し、大きく記録を伸ばした選手も多いです。
前回と今回の記事は、「バク宙の解説」ではありますが、同時に「より高くジャンプするための解説」でもあります。
ぜひ参考にして、スポーツ動作への理解を深めて頂きたいと思います。
次回は最終回、回転力を生み出す方法について解説していきます。
→『バク宙分析(3/3)~回転力を生み出すには?』
※バク宙の練習は、必ず経験者の指導・補助のもと行って下さい!
練習時のケガには一切の責任をおいかねますので、予めご了承下さい。