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あなたの記憶、ねつ造されてます

The curve in the middle of the path .... its gone what do you think???

ロナルド・レーガンが戦時中の思い出を語り、後にそれがハリウッド映画に由来するものであることが分かったことが何度かあります。

本当に間違えたらしいです。

レーガンの記憶は、見た映画から特定のイメージをただ取り出し、個人的な記憶に置き換えただけです。

この間違いは、大統領である彼の発言が厳しい精査を受けるため見つかったのですが、この種のでっち上げは、誰にでも起こり得る、とてもありふれたものなのです。

それを実証した実験もあります。

実験者により、「ショッピング・モールで道に迷っている」とか「耳の感染症にかかり病院で一晩過ごした」などのシナリオが作られた。被験者はその出来事を数日間想像するように、あるいは、その出来事がどのように起きていると想像したかを書きとめるように求められた。そして、数日後、被験者と面談したところ、20%~40%が、想像したシナリオが実際に起きたと信じていることが明らかとなった。

他の研究では、一か月や半年、一年といった長期で調査した結果、より長期になるほど、想像したことが、実際に体験したことだと思い込んでいたことが示されました。

 

ヒトの記憶というのは、何度も思い起こしていくうちに脳に刻み込まれ、構築されていくものです。

そして、”脳”にとっては、どの想起が正しくて、どの想起が作り物かということに違いはなく、想起されたことはすべて記憶されていきます。

そうしているうちに、事実と、ただの想像との区別がつかなくなっていくのです。

 

そしてこの記憶のねつ造(置き換え)には、性格的特性が現れるようです。

例えば、自信過剰で楽観的な人は、事実よりも自分の手柄を大きなものだったのだと想起します。

そして逆に、悲観的で自分に自信がない人は、事実よりも自分の非を大きなものとして想起してしまうのです。

(※ほとんどの人が、自分の都合のよいように記憶を置き換えていく)

そして間違ってはいけないのは、当の本人には記憶を置き換えた自覚は全くなく、そのねつ造された”記憶”は当人にとっての”真実”になるということです。

全く同じ体験をしたとしても、人によって違った記憶を持ち、時を経るにつれ、事実とは大きくかけ離れたものとなっていくことがよくあります。

記憶は真実にあらず

「いやいや、俺、はっきり憶えてるし!」というのは、それが真実である証拠にはなりません。

あなたの思い出や記憶も、誇張され、美化(または劣化)されているのかもしれません。

 

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