photo by Daniel Pink
この記事は、
『思考癖の直し方(1)あなたの遺伝子はあなたの幸せなど望んでいない』
『思考癖の直し方(2)お金はあなたを幸せにする、ただし、隣人よりもお金持ちなときに限る』
『思考癖の直し方(3)「夢を叶えれば幸せになれる」というのは幻想』の続きです。
「人の幸福度のおよそ50%は遺伝で決まっていて、変えることができない。」
Lyubomirsky
リュボミルスキー博士の研究によると、
幸福度の50%は遺伝で決まっており、10%は急には変えられない環境(教育、収入、既婚者か独身者かなど)で決まり、
残りの40%は日常的な行動や、自分や身の回りの人たちをどう受け止めるかによって変わってくるようです[S. Lyubomirsky, K. M. Sheldon and D. Schkade (2005)]。
これをどうとらえるか(ほとんど変えられないと思うか、変える要素がたくさんあると思うか)は個人差がありそうですが、遺伝子や環境は変えられずとも、「幸福度の40%は変えられる要素がある」ということに注目していただきたいです。
つまり、ほんの少しの知識があれば、幸福度が大幅にアップすることもあるようなのです。
幸福度が自分自身に及ぼす影響は、精神的なことだけではありません。
それは二次的に、身体能力や内臓機能、学習能力や閃きといった頭脳、痛みの感じ方からケガの治りやすさまで、様々なことに影響を及ぼします。
幸福度を高めることの恩恵は、とても大きいようです。
『思考癖の直し方』 の一連記事では、 この「残りの40%をいかに高めるか」ということがポイントになります。
ですがその前に、遺伝で決まっている50%の幸福度とは、どんなものなのか?を説明していきたいと思います。
簡潔に言うと、“性格”には、どんな特性があるのか?という話です。
これを知ると、「なぜ自分の考え方と、他人の考え方は違うのか?」ということが多少理解できると思います。
そこには脳の配線の違い(思考回路の違い)があるのです。
そして何より、自身の陥りやすい思考パターン(性格的特性)を知ることは、思考癖を改善する上で必須条件となります。
というわけで次回は、おすすめの心理テストを紹介します。
比較的簡単なテストで診断できますので、是非お試し下さい。
(※この記事は、2012/6/11の記事をリメイクしたものです)
主な参考文献↓(クリックでAmazonへ飛びます)
→次の記事『あなたが、そして他人が分かる性格診断(ビッグファイブ理論)』へ(作成中。毎週土曜日更新)
→ブログ一覧へ
→アーカイブ(主要な記事一覧)へ