photo by Lars Plougmann
ここ数回、身長に関する記事を書いてきました。
あと数回は身長の話をし、その後は、ダイエットについても書いていく予定です。
そして、身長にしろ、ダイエットにしろ、大きく関わってくるのはホルモンの話ですので、今回はホルモンについて簡単に説明していきたいと思います。
ホルモンというのは、脳や内臓器から分泌される物質です。
分泌されると血液に乗って全身に行き渡り、生命活動を維持するためにさまざまな働きをしています。
ホルモンは役割が分かっているものだけでも何十種類もありますが、今回は2つに絞って説明していきます。
その2つとは、
身長を伸ばす働きをもつ、成長ホルモンというホルモン。
そして、脂肪を蓄えて太らせる、インスリンというホルモンについてです。
これらのホルモンの働きで、食べ物から得た栄養素を吸収し、骨や脂肪を合成するのです。
ではまず、【栄養素の吸収】に関するホルモンの役割について、回転寿司に例えて説明したいと思います。
回転寿司では、大量のお寿司がガンガン回ってきても、それらを全て取ることはしません。
お目当てのお寿司だけを、ほんのちょっとしか食べないこともあります。
また、少量しか回ってこなくても、それらを全て食べつくせば、けっこうな量になるでしょう。
ぜんぜん回って来なければ、食べたいものを注文します。
なので、
もし、回ってくるお寿司が少ない回転寿司店でも、回ってくるお寿司がたくさんの回転寿司店でも、
食べたいものを食べるのは一緒ですから、結局は同じ種類、同じ量をお腹におさめることになります。
つまり、お腹におさめる種類や量は、お客さんのサジ加減であって、回ってくるお寿司の量とはほぼ無関係なのです。
実は、カラダの中でも、同じようなことが行われています。
口から入ってくる栄養素を吸収するかどうかは、ホルモンのサジ加減なのです。
食べる量が大量であっても、それを細胞が必要としなければ素通りさせればいいのですし、
食べる量が少量であっても、その全てを吸収すれば事足りるかもしれません。
(それでも必要な量を補えないのなら、ホルモンは食欲を増進させることでしょう)
つまり、
「たくさん食べれば、たくさんの栄養素が吸収されて背が伸びるハズ」というわけではないですし、
「食べる量を減らせば、痩せていくハズ」という考え方も少し違うのです。
成長ホルモンは、必要な栄養素の吸収を促し、骨を作って伸ばします。
インスリンは、糖質の吸収を促し、脂肪として蓄えます。
たくさん栄養を摂ったとしても、成長ホルモンが分泌されなければ、身長が伸びることはないですし、
食べる量を減らしても、インスリンがたくさん分泌されていれば、なかなか痩せないのです。
じゃあ、どうすればいいのか?
それについてはまた次回に説明していきます。
とりあえず、背を伸ばすにしろ、ダイエットするにしろ、
食べる量の増減よりも、ホルモンの分泌量の方が重要なのだということを理解していただきたいと思います。