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楽観主義で自信過剰、それがヒト

Yes, We Can (44th/52)

2011年10月10日、Nature Neuroscience誌に何とも不合理なヒトの心理についての研究が掲載されました。

被験者はフィードバックによって現実的には有害な出来事を経験する可能性が、当初見積もっていたより小さいことが示されると評価を変える場合がはるかに多いことがわかった。逆に当初の評価より有害な出来事がずっと起こりやすいと知らされると、元の正しくない評価のままにする傾向があった。

これは例えば、「自分が交通事故にあう可能性は大きい」という認識の人は、実際の統計で「思っていたよりも危険ではない」という結果を示されると、自分の考えを正しく改めることが多いということ(期待していたよりよくなることがわかると自分の考えを正しく改める)。

逆に、「自分が交通事故にあう可能性はとても小さい」という認識の人は、実際の統計により「思っていたよりずっと危険だ」と示されても、認識を変えようとしないのです(期待していたより悪くなることがわかっても自分の考えを改めない)。

自信過剰の方が、生き残り(子孫繁栄)に有利だという研究もあることから、この特性(楽観バイアス)は、ヒトに生来備わっているものなのでしょう。

しかし現代においては、この特性が誤った判断のもとになることも多々あります。

自身の思考特性を知り、過信や固執、偏見がなるだけ少なくなるようにしたいものです。

 

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