今回、米医学誌「Archives of Internal Medicine」に掲載された論文は、サプリメントの服用で死亡リスクが上昇するという衝撃的なものだ。特に鉄のサプリメントの死亡リスクは最大で2倍に達したという。
だそうです。(参考記事→『鉄サプリメントで死亡リスク二倍、マルチビタミンも』)
よほどの栄養失調でもない限り、サプリメントを摂取する意味はないようです。
カルシウムに関しても、よほどの栄養不足状態(日本ではほとんどあり得ないレベル)にない限り、
カルシウム摂取量と、骨密度や骨強度、身長などには相関関係が見られないという研究結果が出ています。(ちなみに、骨密度や骨強度と相関関係がみられるのは「運動量」です)
サプリメントだけでなく、医療で用いられる薬品ですら、新しいものの方が効果が高いことはよく知られた事実です。
サプリメントが世に出てきた当初は、メディアにもてはやされた感もあり、その期待感が一定の効果を与えていたようですが、その効果も徐々に薄れてきたのでしょう。
さまざまな研究論文を見ていると、栄養に関する認識は、
「実は、そんなにシビアになる必要はなかったね」という風に変わってくるような気がします。
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