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ダイエット方法論〜野菜から、ゆっくり食べる編〜

photo by bradleypjohnson

 

今回は、ずーっと昔から言われている、「野菜から食べ、ゆっくり食べるのは、ダイエットによい」ということについて説明していきます。

こういった知識は、「野菜から食べるといいらしい」ということだけを知るより、
「なんで野菜から食べるのがいいのか」というところまで理解した方が、継続できる可能性が高まるのだそうです。

読んで再確認してみるとよいかもしれません。

 

はじめに、
前回説明した、血糖値とインスリン、食欲の話が大きく関わってきますので、ちょっとおさらいします。

血糖値は、血液中の糖が一定の値になるよう調節されている(糖はエネルギー源ではあるが、多すぎると身体に悪い)

血糖値が下がると、血糖値を上げるために食欲が出る(主に糖質が欲しくなる)

血糖値が上がると、インスリンが分泌されて血糖値を下げる(脂肪として蓄える)

カラダはそうやって、エネルギー源である糖が少なくなったら食欲を出し、余ったら蓄えるというように、血糖値の調節をしています。

これをイメージするなれば、お風呂に入ってお湯の温度を調節しているような状況です。

意味不明ですね。説明します。

お風呂の外では、薪をくべて、お風呂を沸かしてくれる人がいます。

あなたはお風呂に入っていて、お湯が熱くなってきたら、氷を入れてうめます。

そしてお湯が冷めてきたら、「もっと沸かして」とお願いして沸かしてもらいます。

お風呂

このお風呂の温度調節、沸かす人がバカみたいに炎をゴウゴウにして沸かしたらどうなるでしょう。

あなたは、「あっちーー!!どこまで熱くなるんだよ!沸かすのやめてくれ!」とお願いし、大量の氷をお風呂に投入するでしょう。

そしたら今度は、さっき大量に氷を入れたせいで、まだ溶けていない氷がお湯の温度を下げすぎてしまい、寒くなってきます。

そしてまた「寒いから沸かしてくれー!」とお願いするのです。(氷が残っているのに沸かしてもらうことになる)

そこでまた、一気に火力を最大にして熱くしたなら、あなたは、「おいおい熱すぎー!」と再び大量の氷を投入し…

と、氷が残ったままのお風呂に入り続けることになります。

ちょうどよい状況がなかなか作れない感じです。

 

ダイエットに失敗しやすい人の、血糖値の調節でも、同じような状況にあると言えます。

 

お腹が空いたからと言って、炭水化物をガバッと食べたどうなるのでしょう。

血糖値が急上昇し、「これは上がりすぎ!」となって、インスリンが大量に分泌されます。

そしたら今度は、さっきインスリンが大量に分泌されたせいで、血糖値が下がりすぎて、エネルギー源がなくなってきます。
(それは先の例の、お風呂の温度を、大量の氷で下げるときのように、時間差でどんどん下がっていく)

そしてまた、食欲が出るのです。
人によっては、脱力感や眠気に襲われることもあります。

そこで砂糖たっぷりのお菓子を食べたりしたら、また血糖値は急上昇して、さらにインスリンが分泌されます。

 

血糖値は、急上昇させると、インスリンの作用による急降下によって、またすぐに食欲を出させます。

こうして、インスリンは、常に働いているような状況になるのです。

 

インスリンの作用は、脂肪の燃焼を抑え、太らせる働きがあることは、前回説明した通りです。

 

さて、ここからが本題です。

もし、先のお風呂の例で、お風呂を沸かす人が、すこ〜しずつ沸かしたとしたらどうでしょう。

少し熱くなったくらいで「もう沸かさなくてけっこうですよ」とお願いし、氷もそんなに使わずに温度調節することができます。

氷をたくさん入れることもないので、一気にお風呂の温度が下がることもなく、しばらく沸かさなくても大丈夫でしょう。

 

ここまでお話しすれば、記事タイトル『野菜から、ゆっくり食べる』の意味も、もうお分かりだと思います。

食事において、野菜から、ゆっくり食べることの意味は下記のようなものです。

血糖値を上昇させるのは、炭水化物などの糖質ですので、野菜から食べると、血糖値はあまり上昇しません。

食物繊維やビタミンの作用によって、その後から入ってくる炭水化物などの糖質の吸収は穏やかになります。

さらに、ご飯などの炭水化物を、ゆっくり時間をかけて食べることで、血糖値の上昇はかなり緩やかになるのです。

すると、インスリンの大量分泌も、血糖値の急降下も起こりませんので、その後の食欲が抑えられるのです。

僕にとっては、「インスリンが残ったまま血糖値を調節している」という状況が、「氷が残ったままのお風呂に入っている」ということのイメージにピッタリはまります。なんかちょっとおかしな感じといいますか。

このおかしな状況(血糖値の急上昇からの急降下)のせいで、食欲が増す人もいれば、脱力感や眠気に見舞われたり、糖尿病や動脈硬化などのリスクも高まってしまうのです。

 

石器時代のヒトは、炭水化物も食べていましたが、一気に血糖値が急上昇するような食べ物はそうそうありませんでした。

でも現代は、白米も、パンも、砂糖たっぷりのお菓子も、目の前にありすぎるんです。これらは血糖値を急上昇させます。

一方、血糖値があまり上がらない食べ物は、玄米、肉、野菜、ナッツ類、チーズやヨーグルトなどの乳製品などです。
(※目安になるのはグリセミック指数(GI値)です。詳しくは『グリセミック指数(wikipedia)』を参照ください)

絶対に食べちゃダメというのも酷な話ですので、食べ方だけでも工夫していけば、身も心も健康でいられると思います。

 

そういう僕も、白米をガツガツ食べたりしますけど。

 

さて次回は、食べる前に運動するといい、という話をしていきます。

 

※ダイエットに関しては、「脂質を抑えた方がいい」「糖質を抑えた方がいい」「インスリン分泌を抑えた方がいい」「どれも関係なくてカロリーを抑えた方がいい」などなど、相互で矛盾の生じる理論やデータが数多くあります。

僕が書いている理論も、それを否定するデータもあります。

結局のところ、個人差が大きすぎて決定的な方法は無いといっても過言ではありません。一例として参考にしていただければと思います。

 

→次の記事『ダイエット方法論〜食べる前に運動編〜』

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