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セルフマッサージやストレッチをするにあたって、知っておいた方がよいこと

photo by Brian Harries

 

自分で自分にマッサージやストレッチをするにあたって、気をつけて欲しいことがあります。

それは、「あまり強くしてはいけない」ということです。

マッサージをしていると、大抵の場合はどんどん強くなってしまうのです。それも無意識に。

プロがマッサージをする場合でさえ、無意識に強くマッサージしてしまうことが確認されています。

 

あんまり強くしてはいけないと分かっているのに、ついつい強くなってしまう。

 

その原因と対策を考えるため、今回から数回に分けて、

「なぜ強くマッサージしてはいけないのか?」

そして、「なぜ強くなってしまうのか?」という部分まで掘り下げて話をしていきます。

 

その理由を説明する上で理解していただきたいのは以下の3つです。

『痛みの閾値(いきち)』

『感覚抑制』

『筋肉の防御反応』です。

またいつものごとく専門用語を出しましたが、
とってもおもしろい(と僕が個人的に思う)カラダの不思議の話です。

 

では本題へ。

 

まず、痛みの閾値というのは、痛みを感じる境界線のようなものです。
例えば、腕の筋肉を優しく押して、だんだん力を強くしていくとします。

すると、圧力がある強さを超えたときに「痛い」と感じます。

下図は、だんだん押す力を強くしていった時のグラフです。(グレーの曲線が押す強さ、縦軸が圧力の強弱、横軸が時間の流れです)

IMG_0418

上図の赤いライン(境界線)が、痛みの閾値です。
刺激の強さが、この閾値を超えると、「痛い」と感じるのです。

 

 

そして、ここからが重要なポイントなのですが、閾値は変化するのです。

これは、まったく同じ刺激でも、痛いと感じるときもあれば、そうでない時もあるということです。

 

下図は、閾値が上昇した状態です。
これだと、かなりの刺激を与えても、「強く押されているな」ってくらいで、「痛み」を感じることはありません。IMG_0420

 

 

 

一方、下図のように閾値が低下していると、ほんの少しの刺激で「痛い」と感じるようになります。

IMG_0419

 

全く同じ刺激でも、痛みを感じることもあれば、そうでないこともあるのです。

それは、痛みの閾値の変化が大きく関わっているということです。

 

次回は、上記を踏まえた上で、“痛みの強さ”を基準にマッサージしない方がいい理由について説明していきます。

次の記事へ→『“痛みの強さ”を基準にマッサージしない方がいい理由』

 

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