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家事をしない夫、家事を押し付ける妻、その根本的な心理とは?

photo by Peter Thornton

 

みなさんは、「仕事は男がやるもの。家事や子育てなどの家のことは女がやるもの」と考えていますか?

そんなことはなく、「男女平等」という考えでしょうか?

その辺を頭の片隅に置いて、よくある夫婦ゲンカの一例を見てみます。
ちなみに、この夫婦は共働きで、旦那の方が仕事の拘束時間が長くて稼ぎはよいという(日本の平均的な家庭の)設定です。

夫は1日の仕事を終え、子どもを寝かしつけ、「ようやく自分の時間ができた」と、携帯ゲームをはじめる。

妻は食器を洗いながら「この後は洗濯物をたたまなきゃ」と考えていると、夫がソファーに座ってゲームをしているのが見える。

妻「ねえ、洗濯物たたんでくれる?」

夫「…」

妻「ねえ、聞いてる?」

夫「…」

無言の夫に、妻は苛立ち、声を荒げる。

妻「ちょっと!ダラダラゲームしてる時間があったら洗濯物くらいたたんでよ!」

夫「なんだよその言い方。仕事で疲れてるんだよ。」

妻「私だって仕事してるんだけど!それに家事に子どもの世話もして、忙しくて疲れてるのはこっちよ!!」

夫「遅くまで仕事してきて、子どもも俺が寝かせたのに、なんだよその言い方は!」

 

 

ああ、書いているだけでストレスがたまりました(笑)

上のように気持ちを吐き出すこともあれば、相手には言わずに不満を内に溜めている方も多いのではないでしょうか。お互いに。

 

僕自身も似たような経験はたくさんありました。

でもこれって、本当に無駄な言い争いなんです。何の進展もない、ストレスがたまるだけの、百害あって一利なしだと思います。

僕は、無駄なことが大嫌いなので、これを改善したいと考えました。普段読んでいる脳科学や心理学の知識をフルに使って。

そうして、これらの無駄な争いは、【マインド・バグ】によるものなのだと考えるようになり、対処法もいくつか分かりました。

その対処法の中でも、僕が実際に役立ったものを書いていきます。
(こういった他人の経験は、10人に1人くらいには、参考になるのだそうです。)

 

 

【マインド・バグ】というのは、簡単に言うと「無意識の先入観による思い違い」です。

様々な思い違いがあるのですが、まずもっとも重要な部分、「仕事は夫、家事子育ては妻がやるもの」という無意識の先入観について説明していきます。

 

記事冒頭でも書きましたが、
みなさんは、「仕事は男がやるもの。家事や子育てなどの家のことは女がやるもの」と考えていますか?

 

この質問をすると、(現代人は)多くの人が「そんなことない。共働きのケースが多いし、平等でしょ」と答えます。

僕もそう考えています。意識的には。

しかし、無意識では、そうは考えていないのです。

これは、日本も含め、多くの国々で確認されている事実なのですが、
男性も女性も、無意識に「仕事は夫、家事子育ては妻がやるもの」と考えているのです。

意識的に「男女は平等だ」と考えていても、です。

この意識と無意識との矛盾が、【マインド・バグ】であり、これが夫婦ゲンカを引き起こす要因になっているのです。気づかぬ自己矛盾。

 

「仕事は夫、家庭は妻」という偏見から見た深層心理を探ると、その問題点が分かります。
(※共働きの夫婦の例です)

 

まず、同じ量の仕事をする際のストレスと、
同じ量の家事をする際のストレスの度合いを、夫婦間で比較すると下のようになります。

仕事のストレス→夫<妻
家事のストレス→妻<夫

例えば、夫にとっての仕事は、
無意識に「家庭のために稼ぐのは当たり前」という心理が働きます。自分がやるのが当たり前だと感じているものには、人はあまりストレスを感じません。だから、ストレスは比較的少ないです。
(※仕事自体の人間関係などのストレスは別です。夫婦間の役割分担としてのストレス度です。)

一方、妻が夫と同じ量の仕事をするとしたら、
無意識に「本来は夫が稼ぐべきなのに、自分が頑張っている」という心理が働きます。そのため、同じ稼ぎ(同じ仕事量)でも妻の方がストレスが大きくなるのです。

 

そして同様に、妻が夕食後の食器洗いをするとしたら、
無意識に「自分にとっては当たり前の作業だ」という心理が働きますから、あまりストレスは感じません。

一方、夫が同様に夕食後の食器洗いをするとしたら、
無意識に「これは本来自分がやらなくてもよい作業だ」という心理が働きます。やらなくてもよいことを自分がやっていると感じるため、それが例え簡単な作業でも大きなストレスを感じるのです。

 

人は、「自分の分担ではない」と考えていることをやらされるのは、とってもストレスなのです。

例えば、職場で、コピーなどの事務をやっている人が風邪で休んだとして、
上司に、「今日は○○さん風邪で休みだから、これコピーとってきてくれ」と頼まれると、それが数分で終わるような仕事だとしても、とってもストレスなのです。

「なんで俺がやらなきゃいけないの?」と。

 

今の御時世では、夫も家事をする必要があるし、妻にもしっかり働いてもらうというのが一般的です。

それ自体は問題ではないのですが、根本に「仕事は夫、家庭は妻」という心理があると、お互いにストレスが溜まってしまうのです。

 

では、どうしたらいいのか?それについては次回説明する予定です。

 

主な参考文献↓どれもおすすめです。

 

→次の記事『マインド・バグを打ち負かせ〜妻編〜』

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