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脳を鍛える!子どもの体力づくり(1/4)

※この一連記事は、PTA家庭教育講座にてお話しした内容を記事にまとめたものです。

今回は、

☆はじめに☆
◆ホテルのルームサービス研究からみた「体力づくり」の考え方

についてです。(講演資料↓)

講習資料画像

 

今回お話しする「体力づくり」は、スポーツとしての意味だけではありません。

むしろ、フィットネスという、健康な脳や身体をつくるという意味での体力づくりについて説明していきます。

 

☆はじめに☆
ホテルのルームサービス係(清掃とかする仕事)の方を対象とした面白い研究についてお話しします。

われわれ(この研究を行った人たち)は、
各ホテルのルームサービス係の健康チェクをし、任意に2つのグループに分けた。

そして片方のグループにだけ“あるもの”を与えて比較調査を行った。

そして一月後、再び研究者が調査に訪れ、健康チェックを行いました。
その際、ルームサービス係の仕事量がどちらのグループも以前と同じだったことを確認しました。

アンケートの結果、どちらのグループも仕事以外で運動はしておらず、食事、喫煙、飲酒の習慣も前と同じだった。つまり、片方のグループだけが健康状態がよくなるような、生活習慣の変化はなかったのだ。

しかし我々は、健康チェックの結果に目を見張った。

“あるもの”を与えたグループは、大幅に体重が減り、肥満度指数とウェスト・ヒップ比が下がり、血圧も下がっていた。
かたや対照群にはそのような改善はみられなかった。[A. J. Crum and E. J. Langer (2007)]

仕事内容も同じ、生活習慣も同じなのに、“あるもの”を与えたグループだけがより健康になっていたわけです。

 

この“あるもの”とは、何だと思いますか?

 

少し考えてみてください。

僕はいつも、講習会でこの話をするのですが、
「サプリメント!」とか、「水!」なんて声が上がることが多いです。

しかしそれらではありません。

 

答えは、“知識”なのです。

 

例えば、一日にどれくらいカロリーを消費しているかを計算して伝え、
運動の効果を教え、15分のシーツ交換は40キロカロリー、15分の室内清掃は50キロカロリー、といった感じで知識を与えたのです。

さらに、スタッフの頭にこの内容が刻み込まれるよう、重要なポイントと数字が書かれたパンフレットを渡し、スタッフ用ラウンジの掲示板にも貼りだし、その知識を意識してもらったのです。

 

もう一度書きますが、
たったそれだけのことで、今までと同じ仕事、同じ生活習慣だったにも関わらず、より健康になるということが起きたのです。

 

同じ運動をするにも、知識を得て、意識して行うのと、
ただ闇雲に運動するのとでは、運動の効果が大きく変わってきます。

 

これから僕らの地域では雪かきが始まりますが、
「これはいいトレーニングになる」と意識して行えば、身体にいい影響を与えるでしょうし、
「やりたくないな〜、また腰が痛くなるよ…」なんて考えながらイヤイヤ行えば、そのストレスと負荷で、実際に体調を崩す可能性を高めてしまうのです。

どうせ同じことをするなら、そんなのもったいないです。

僕がこの一連記事で、体力づくりのやり方だけを説明するのならとても簡単です。しかし、僕はそれだけでは効果が薄いと考えています。

子どもたちにとってより効果的で、モチベーションも維持できるような体力づくりができるよう、運動に関する知識を得て、意識して行えるようサポートして頂ければと思います。

 

次回は、運動と学習の関係について説明していきます。

 

続き→『脳を鍛える!子どもの体力づくり(2/4)』

 

 

 

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